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ドライクリーニングの豆知識⑥-1ドライ溶剤と水って何が違うの?【溶けるものの違い編】

みなさんこんにちは!
シミ抜きドクター 志村 優です。

年末に35km走って、年始も1日10kmを2回走りました。
よい走り納め、走り始め?だったんですが・・・。寒いといろいろな部分が痛くなるもので、腰・膝・足首・甲といろいろなところが痛くなり、結局その後、休養を余儀なくされております。
走りたい…

さて、うっかりブログの当番すっ飛ばしていました。
連休とか入るとだめですね(;^_^A

さて、タイトルのように、ドライ溶剤と水の違いを知っていただくことを何回かに分けてお伝えしていきます。
今回は「溶けるものの違い」の違いをご紹介します。

話は飛びますが、洗濯には3つの要素が必要とされています。
1、媒質(洗う液体)
2、界面活性剤(洗剤)
3、物理力(洗う力)
これらと衣類を構成する繊維の特性および汚れの種類によって、これらの種類や強度を変えて洗うことで繊維を傷めず、汚れを落とします。

ドライクリーニングはこの「媒質」にドライクリーニング溶剤を使用して洗う洗濯方法ですが、ドライ溶剤は「石油を原料にした溶剤」なので水とは性質が異なります。
その性質の違いを「溶けるものの種類」にフォーカスしてご紹介します。

ここに用意したのは、「ドライ溶剤」と「水」です。
これにそれぞれ、「しょうゆ」を入れていきます。

水に醤油を入れると水でしょうゆが薄まりました。

溶剤に醤油を入れると、溶剤の下に醤油が分離して沈みました。
このように、溶剤には水分が溶け出ないという性質があることがわかります。

次に、ごま油を入れるとどうなるか?

水にごま油が浮かびました。ラーメンのスープみたいですね。

溶剤に入れたごま油は最初沈殿しましたが、かき混ぜると均等に混ざりました。
つまり、溶剤に油が溶けたということが言えます。

衣類についた汚れは、洗っている液体の中に溶け出てくれて初めて衣類がきれいになります。
なので、汚れ成分が溶け出る液体で洗わなければきれいになりません。

水は食べ物や汗といった水溶性と呼ばれる汚れを落とすのに向いています。
溶剤は油や化粧品・車から出る排気ガスなどを落とすのに向いています。

我々プロは、お預かりした商品の「繊維」「汚れ」これらを踏まえて洗い方を選択しています。


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